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2024年7月20日(土曜日)

悲劇の記憶2024:07:20:14:27:30

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昨夜は福井空襲の日でした。

79年前の今日の福井は焼け野原。

そんな福井空襲には、

「福井郵便局女性電話交換手の悲劇」

という歴史があります。

当時の電話はかけた人と、

かけたい相手を電話交換手が

手作業でつないでいました。

戦時下の電話施設は

国防上の重要拠点で、

そこで働く女性達にも国のために

通信を守る使命が求められました。

1945年7月19日夜も交換室には

30人から40人が仕事をしていました。

交換手達は爆撃が始まっても

建物にとどまり、電話回線を

守ろうとしました。

しかし、猛煙と熱風で23人が殉職。

主に10から20歳代で、

最年少は16歳の少女だったそうです。

当時の社会情勢を鑑みれば

致し方ないと思いますが、

あまりにも悲劇です。

働いていた女性達は、ほぼ今の高校生と

同じ年代。そのような先達が

いたことを忘れてはなりません。

歴史を知る意味の一つは、

「今は過去の積み重ねがあり今がある」

ということ。我々はたまたま今の時代、

平和な日本という国に生まれてきました。

一方、世界を見渡せば、

争いをしている国、

貧困にあえいでいる国などがあります。

つまり、この平和が当たり前ではなく、

大きな犠牲の上に成り立っている平和

であることも忘れてはいけないです。

亡くなった人の念いを胸に、

今このときを精一杯生きるとこと。

それが何よりの供養になります。

23人の殉職した方に合掌。

当時の福井郵便局電話課は

現西武福井店の南側立体駐車場付近に

位置し、建物は鉄筋コンクリート

一部3階建てだったそうです。

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