12月から年明けの2月にかけて、1年生が老人福祉施設や保育園、児童館などに出かけてボランティア体験をしました。今年度は新型コロナウイルスの流行で受け入れていただける施設がなかなか見つからなかったり、年明けには大雪が降って訪問先の施設が休館になったりと大変でしたが、全員が無事に活動を終えることができました。受け入れてくださった施設の中には事前研修までしてくださったところもありました。
2月12日に各自の体験を共有する報告会を行いました。
一人一人の発表を聞いて感想を付箋紙に書きます。後で発表者に渡しました。
Aさんは児童館でボランティアをしました。小学生と一緒に遊んだり宿題を教えたりしていると、子どもたちから「先生」と呼ばれたそうです。思いがけない呼ばれ方が新鮮で、ちょっとうれしくなったそうですが、それとともに、小さい子たちに恥ずかしくないようにしなくてはと、思わず姿勢を正したのではないでしょうか。
高齢者施設を訪れたB君は、老人介護の仕事の大変さに圧倒されたようです。職員の方にこの仕事をする理由を尋ねると、「やりがいがあるから。」と答えてくださったそうですが、その答えを素直に信じられないほど、B君は大変さを感じたようです。施設では、お年寄りと話をしたり、背中を流したり、入浴後の髪の毛を乾かしたりといったことをしたそうです。あるお年寄りが「おいしいものを食べたい。」と言っていたので、「おいしいものは何ですか?」と尋ねたところ、「みんなと食事がしたい。」という答えが返ってきたそうです。B君の心に残った言葉です。大変だったに違いありませんが、B君にとって貴重な経験になったことと思います。
学校と家だけでは限られた経験しかできません。多様な経験をしたり様々な人と交流したりすることで、生徒たちは視野を広げ成長することができます。お世話いただいた社会福祉協議会や各施設の皆様に感謝申し上げます。
啓新高校通信制課程 大手学習センター
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