師走も半ばを過ぎ、今年もあとわずかとなりました。年の瀬と言えば大掃除。本校でも教室や自習室の大掃除をしました。
机や椅子、ホワイトボード、床の汚れ落としや清掃、ホワイトボードのクリーナーの洗濯、洗面所の排水溝の掃除、不要となった書籍の始末等、役割分担をして全員で取り組みました。1年間自分たちの学びの場としてお世話になった場所です。新しい年も気持ちよく学ぶことができるよう精一杯がんばりました。
昨年の大掃除の時に、あちこち黒ずんでいたところを落として見違えるようにきれいになった床ですが、1年たつとやはり汚れが気になるようになります。1年間いろいろなことがあったなぁと、その汚れを見て改めて思い起こします。スクーリングの時にはいつも清掃を行っていますし、多くの生徒が消しゴムのくずを床に落とさずに自分で始末をしてくれていますが、汚れというのは、やはり日々の活動の中で少しずつたまっていくものです。
ところで、日本の学校は清掃を教育の一環と考えて大切にしてきました。特に生徒指導に力を入れる学校では、清掃を指導の大きな柱とする学校が多いように思います。無言清掃とか、辞書には載っていない言葉ですが「黙働」といった言葉も学校ではしばしば使われます。私がかつて勤めていた学校でも清掃指導をとても大切にしていて、「誰からも指示されない、指示しない。することを自分で見つける。」という目標のもとに、清掃指導が行われていました。
「掃除で心を磨く」といったようなことが言われることもありますが、そこまではともかくとして、清掃とか整頓といったことは、人類が発展する中で育んできた文化の一つではないでしょうか。お掃除ロボットといったものも普及してきた時代ですが、自分の使う場所、使わせてもらう場所を、自らの体を動かしてきれいにしようという気持ちは大切にしたいと思います。
きれいになった教室で生徒たちが一層充実した高校生活を送り、目標の達成に向かって自己を高めていってほしいと願っています。
啓新高校通信制課程 大手学習センター
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