12月4日(火)は後期の体育集中の日でした。全日制の第二体育館を借りて「通信制第1回ミニ運動会」を行いました。12月ということで寒さを心配しましたが、季節外れの暖かな日で、生徒たちは力一杯体を動かしました。
まず開会式では、赤、黄、黒の各色の団長が選手宣誓をして健闘を誓い合いました。競技は「大玉ころがし」「借り人・借り物競走」「百足競争」「色別対抗大縄跳び」「移動式玉入れ」「色別対抗リレー」「台風の目」の七つ。
通信制では初めての開催なので、久しぶりの運動会という生徒もいたことと思います。また、運動が苦手という生徒もいます。しかし、競技となると、誰でもいつの間にか夢中になってしまうものです。本校の生徒はふだん控えめな人が多いのですが、種目が進むにつれて熱くなり、体育館一杯に駆け回り、大きなかけ声や叫び声も聞こえてきました。優勝は赤組でしたが、どの生徒も全力で体を動かしてすがすがしい気分になったことと思います。
赤組の勝因は大縄跳びで大量得点をしたことでしたけれども、この大縄跳びでは、どの色もチームとして結束する姿が見られました。練習の最初はなかなかメンバーの呼吸が合わず、どの色も1回さえ跳ぶことができませんでした。しかし、縄の回し方や並び方を工夫したり、縄の回し手が交代したりといろいろ試行錯誤し、他の色の数を数える声にも刺激されてさらに頑張り、だんだん跳べる回数が増えていきました。そして、本校の生徒の良い点は、引っかかる生徒がいても決して誰も非難しないところです。ひっかかっても責められないことで、萎縮することなく自分からしっかり跳ばなくてはという意識が高まっていったようでした。
また、「移動式玉入れ」は1分間の制限時間内で、かごを背負って逃げる他の色の団長を追いかけて、そのかごの中に玉を入れる競技ですが、1分間必死に逃げた後には、精根尽き果て体育館の床に大の字に横たわってしまう団長もいました。
一緒に体を動かす中でこれまで話したことのない人とも自然に話ができたことも、こうした体育祭の良い点だと思います。
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