本校では毎年、2年生が夏休み中に2日間のボランティア活動をします。今年も福井県社会福祉協議会の協力を得て、社会福祉施設や老人介護施設等で活動しました。そして、8月22日に報告会を行いました。
障害をもった方や認知症の進んだ方とスムーズに意思の疎通ができなかったり、突然大きな声を出す方に驚いて職員の方に助けを求めたりと、日頃の生活の中では経験しない場面に戸惑った生徒もいたようです。しかし、一人で知らない施設を訪れ、初対面の方と触れ合い、慣れない活動をするという経験は、不安も大きかったに違いありませんが、生徒にとって新鮮な気づきを得る機会になったようです。
Kさんは自殺防止に取り組んでいるNPO法人の活動に参加しました。担当の方のお話を聞き、壮絶な境遇の方がいることに驚くとともに命の大切さについて改めて考えたようでした。
Wさんは幼児の世話をする施設で活動して、「ボランティアは楽しかったけれども、毎日の職業にすると大変だと思った。」と話してくれました。また、障害者福祉施設で活動したO君は、施設の方から「ただ利用者の介助をするのではなく、利用者が自分でできることを増やしていくために必要以上のことをしないように」と教わり、専門的な仕事ということに目を開かれたようでした。
報告会では一人一人が行き先や活動の様子、学んだことや気付いたことなどを報告し、他の生徒や教員からの質問に答えました。そして、報告を聞いての感想を付箋に書いて交換し合いました。
ボランティア活動は2年生の恒例の行事ですが、ボランティア先への申し込みや訪問日程等の打ち合わせから始まり、多くの人と関わりながら日常とは異なる様々な経験をすることを通して、人として成長していく貴重な場となっているように思います。
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