9月相談室便り

2014.09.26

人に迷惑をかけていると教えるインド人

 

日本では、親が子どもに「人に迷惑をかけてはいけません」と教えていますが、インドでは、親が子どもに「おまえは沢山の人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるというのです。

 

文化の違いはありますが、たしかに人がこの世に存在し始めた瞬間から、貴重な資源を消費しています。人間は生きるために地球の酸素を消費します。誰かが大学に入れば、そのぶん確実に他の人が落ちているのです。生活するために出たゴミは、誰かに処理してもらわなければ生活できません。

 

ともあれ、私たちは他人に迷惑をかけずに生きられない存在なのです。それなのに、「他人に迷惑をかけるな」と教えると、迷惑をかけずに生きられる方法があるかのように思ってしまいます。私たちは知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけ、しかも許してもらって生きているのです。人が生きるために、お互い同じように誰かのお世話になりながら生かされているのだということを、親が子どもに教えることで、他人から受ける迷惑の許容範囲が広くなるかもしれません。

 

「お互い様だよ」と自然に言える関係を作っていきたいですね。

 


 

 

 

 

心の自由を取り戻す (後編)

 

                                   

幼い頃に満足できなかった“未消化の感情”(ネガティブだとジャッジした感情)に行動が左右されることがよくあります。

 

「どうして私はいつもこうなる(する)のだろう?」と思うような、なりたい自分は頭ではわかっているのに、いつも同じ行動をとってしまう。

うまくいきそうになると不安な気もちが勝ってしまう。

 

それは過去の記憶をもとに心のフィルター(投影)を通して物事を解釈してしまうからです。

 

いつも相手を優先するあまり、蓋をしてきた感情があなたを制限していませんか?

 

押し込んでしまった感情は、過去、味わいたくなかった現実を十分に味わわずに、未消化のまま胃袋に残した残留物のようなものです。

 

湧きあがった感情を逃げずにしっかり味わうことができれば、一時的に辛いながらも過去の記憶として徐々に整理できますし、今後の糧にしていくことができます。

 

過去に保存してしまった嫌な思いが湧きあがってきたら、忘れようとはせずに、「よく頑張ったね」「もう済んだから大丈夫だよ」と過去の自分に言い聞かせることが大事です。

 

苦しい時も生き抜いてくれたから、今の自分があるのです。

 

過去の自分にありがとうと感謝をして、常に今からの自分を信じて、日々の生活を大切にしていきましょう。

 

 

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