スクールカウンセラー塚田先生から

2014.05.21

保護者・生徒の皆様                             

                              



            2014年5月発行

                                    啓新高等学校通信制課程

                                    SCカウンセラー 塚田和子 

 

      

               相談室だより

 

 

 

 新緑がまぶしい気持ちの良い季節になりました。新学期がスタートして早くも1ヶ月が過ぎましたね。今年度もカウンセラーとして、昨年度から引き続き本校に訪問させて頂くことになりました。子ども達一人ひとりの持ち味を尊重し、心に寄り添いながら楽しく関わっていきたいと思っております。保護者の方々におきましても、家族との接し方や日々心配なことなど一緒に考えながら状況の改善に努めてまいります。

 さて、五月は四月からの心や体の疲れが出て体調を崩しやすい時期でもあります。体調管理をしっかりして、五月を元気に乗り切りましょう。

 

 

五月病ってなに?

 

 

u  5月病は医学用語ではありません。新生活にやっと慣れてきたかなと思うころに、なんとなく気持ちが落ち込む、やる気が出ない、あせりを感じる、朝が起きられないなど、がんばった反動が心やからだに疲れとなって出てきやすい状態をいいます。五月病は長引くと「うつ病」へ移行することもあります。また、最近の新社会人の中に五月病ならぬ六月病に悩む人が増えているそうです。

 

 

u  まじめで頑張りすぎるタイプや、几帳面な人にがかかりやすいようです。一般に5月病になるのは大学生か社会人と言われていましたが、最近では厳しい受験戦争をくぐり抜けてきた中学生や高校生をはじめ、小学生にも五月病の症状が見られるそうです。

 

 

u  先ずは十分な睡眠が必要です。少し意識してペースダウンを心がけ、ときどき肩の力を抜いて大きく深呼吸をしたり軽いストレッチをするなどして、自分に合った方法で気分転換をしてみてください。日ごろ頑張って奮闘している自分にしっかりほめてあげることも大事ですよ。

 

また、ミントガムを5分間かむと(”イライラ”リセット法)80%ストレスが減少するという研究結果も出ているそうです。ショウガなど体を温める食事も効果的ですね

 

 自分に合ったストレス解消法を見つけて、さわやかな朝のスタートを切りましょう! 

 


 

 

【小さい子供のエクササイズ】

 

1.目を閉じてゆっくり3回深呼吸します。

 

2.自分の心の中に5歳くらいの『小さい自分』がいるのを想像して下さい。『小さい自分』はとても不安そうな顔をしています。大人のあなたは、『小さい自分』がなぜ不安になっているのか、今どんな気持ちなのか、何をしてほしいのか、手に取るようにわかります。

 

3.『小さい自分』が安心するように声をかけてみましょう。例えば「私はあなたの味方だよ」「どんなことがあっても、あなたを守ってあげるよ」「私が来たからもう安心だよ、大丈夫だからね」

 

4.『小さい自分』は何と言っていますか。どうしたら安心しそうですか。『小さい自分』が一番安心できそうなことをしてあげて下さい。こわい大人から守ってあげますか?ゆっくり泣きたいだけ泣かせてあげますか?一緒に遊んであげますか?それとも、ぎゅっと抱きしめてあげますか?

 

5.『小さい自分』が一番安心する方法でしばらく一緒にすごしてあげてくださいね。

 


 

現在の問題がもたらす辛い感情は、幼い頃、心がまだ未成熟だったために、消化できなかった過去の痛みを癒やして欲しい、と発しているサインです。無意識に心の奥に押し込めてしまった、もう一人の自分をいたわりましょう。

「ばかばかしいなあ、なんでこんなことしなくちゃいけないんだ。」と思うかもしれません。でもだまされたつもりでやってみてください。

ああ、私はこんな風に誰かに無条件に抱きしめてもらいたかったんだ。思い切り泣きたかったんだ。」と、初めて気がつくかもしれません。

 

<保護者の皆様へ>

どんな些細なことでもかまいません。どうぞお気軽にご連絡ください。

☆学校訪問日  毎月(火曜日・水曜日・木曜日)

           曜日や時間などは相談に応じます

☆連絡先     啓新高等学校 通信制課程

           電話0776-63-6448

 

辛いこと、嫌なことがあった時、自分に落ち度があろうとなかろうと、まずは「辛かったね」と、やさしく自分に言いましょう・・・>^_^<