2024年8月14日(水曜日)
本物の金魚?2024:08:14:10:40:30
先日、福井市美術館で開催された
深堀隆介展「水面のゆらぎの中へ」を
鑑賞してきました。深堀氏の作品は
まるで本物の金魚が透明な水の中に
浮かんでいるかのような
息をのむほどの美しさでした。
透明な樹脂の中に何層にも重ねられた
アリル絵具によって生み出される金魚は、
本物か否かの境界線を曖昧にし、
見る者の心を惹きつけます。
この一点一点の作品が、
深堀氏の緻密な観察と、
数えきれないほどの試行錯誤の
積み重ねによって
生まれたものだと考えると、
その素晴らしさに感動します。
深堀氏の作品を見ての学びは二つ。
一つは、「何事も何層にも重なる
努力の積み重ねが大切」ということです。
目標に向かって努力を重ねる中で、
必ず壁にぶつかることがあります。
しかし、深堀氏の作品のように、
粘り強く、一つ一つの努力を
積み重なることで、
素晴らしい成果が生まれることを
信じてほしいと思います。もう一つは、
「金魚という一つのテーマに
深く特化している」ということです。
深堀氏は、金魚という一つの対象に
長年向き合い、その魅力を徹底的に
追求してきました。金魚の体の構造、
光の当たり方、水中の動きなど、
細部にわたる観察と研究が、
作品に深みを与え、
見る人を惹きつけます。
生徒の皆さんも、高校時代は、
何か一つ興味のあることに
夢中になってみてください。
それが将来どのようにつながる否かは
あまり深く考えなくていいですよ。
人生は面白いもので、一見、
無駄と思えるものが、後々価値を
生み出すこともあります。
大切なことは深堀氏の作品のように、
興味関心のあることに集中し、
粘り強く努力を積み上げることです。
その先に必ず素晴らしい可能性の花が
ひらいていきますよ。
いろんな事に挑戦して、
夢中になれるものを探していこう!