北京オリンピックカーリング女子

日本代表のロコソラーレが予選リーグ

強豪相手に2試合続けての逆転勝ち。

勝利を引き寄せたのは結びとチーム力！

思っていることを伝え合い、

情報を共有化し、意思統一していく、

そんなプロセスがいい雰囲気を

作り出しているように思う。

試合場には画面からは伝わってこない

独特の雰囲気が必ずある。

笑顔や仲間への声掛け、特にROC戦では、

ショットが乱れ、

作戦通りにいかない時が多く

苦しい展開になりましたが、

そんな苦しい時だからこそ

声掛けや笑顔を忘れず、

次にどうすればいいのかを話し合う。

それがリードされていても

いい雰囲気を作り出したように感じる。

相手からすれば、リードしているのに、

逆に追い込まれている雰囲気になる。

私も試合においてそんな場面を見たこと、

経験したことが幾度となくあった。

理屈では説明がつかない雰囲気、

流れ、それらは勝利に対して

あきらめない気持ちと、

勝利に捉われずに、勝つために

今何をするのかを皆で考え、

答えを導き出していく一丸の雰囲気が、

相手にしてみればプレシャーとなり、

ミスショットも呼び込む要因に

なったのかもしれない。

プロ野球広島東洋カープリーグ3連覇

を成し遂げた元監督緒方さんの著書には

「結びに専念すれば、果が生まれ、

果に専念すれば、苦が生まれる」

という言葉があった。

この言葉の意味は「目の前の行動や

プロセス（結び）に集中することで

成果（果）が生まれ、

成果のことばかり考えていると

苦しむ」という意味。

今のカーリング女子日本代表

ロコソラーレを表している言葉。

また、ロコソラーレのチーム状態は

「心理的安全なチーム」とも言える。

「心理的安全性」とは、

他者からの反応に怯えたり、

羞恥心を感じたりすることなく、

自然体の自分をさらけ出すことが

できる状態を意味し、

2015年に米グーグル社が、

「心理的安全性は成功するチームの

構築に最も重要なものである」

と発表したことで注目を集めたもの。

もともとはハーバード大学で

組織行動学を研究する

エイミー・エドモンドソン教授が

1999年に概念を提唱した言葉で

ビジネスに関する心理学用語の一つ。

目標と目的を皆が理解し、

なんでも気兼ねなく

言い合えるチーム状態、

そして結びに専念する集中力、

この二つがロコソラーレの

強みとなって勝利を

引き寄せていると感じる。

オリンピックのカーリングの試合は

総当たり戦の長丁場だけに、

気力・体力・技術力・チーム力が

試される競技。予選リーグは残り5試合。

チーム力と結びで予選突破に挑戦です！

頑張れ、ニッポン！