2022年1月 2日(日曜日)
日本最後の別格官幣社!2022:01:02:17:25:46
その昔、神社には格付けがあった!
お正月も二日目。
今日は初詣にGO!
元旦の混雑を避けるために、
二日の朝早くに出かけたところ、
大正解、狙い通り混雑なし!
ツイテルさらにお天気も最高にグッド。
今年もいいことありますよ!
さて、日本最後の別格官幣社は
「福井神社」って知っていましたか?
このことを知っている人は
少数派かもしれませんね。
ちなみに「別格官幣社」という呼び名は、
聞き慣れない言葉ですね。
実は別格官幣社とは、
神社の格式を表す言葉だったんです。
今では神社本庁の下、
(神社本庁とは全国の神社
8万社をまとめる組織)
「規模の大小はあっても、
全ての神社は平等」となっていますが、
明治初期から戦後の1945年頃までは、
神社の世界には社格という名の
ランク付けがありました。
明治初期、時の政府が
国内すべての神社を対象に、
大きく官社(官幣社と国幣社)、
諸社(府県社と郷社と村社)、
無格社に等級分けしたそうです。
上位の官社のなかでも
官幣社は国幣社より格上とされ、
官幣大社を頂点とする
階級制度が形成されました。
俗に言う神社のランク付け。
ただし、皇室の祖神・天照大神を祀る
伊勢の神宮だけは「別格」として、
社格の枠外に据えられました。
神社にお参りに行くと、
神社名の横に「旧官幣大社」
「旧国幣小社」などと
表示してあるのが戦前の社格ですね。
では、別格官幣社とは?
調べてみると神社の社格の一つ。
古来国家のために功労のあった
人臣を祭神とする神社のために
設けられたもので,
官幣小社に準じて取扱われたそうで、
明治5 (1872) 年
神戸の湊川神社が定められたのに始り,
1946年社格が廃止されるまでに,
28社に及んだ。とありました。
(福井にある別格官幣社は2社、
福井神社と藤島神社です。)
神社の世界にも深い歴史がありますね。
さて、本題ですが、冒頭で紹介した
「福井神社」は最後の別格官幣社です。
祭神は福井藩16代藩主松平春嶽公。
松平春嶽公は藩政改革を行い、
明治維新の際には徳川親藩・
譜代大名の尊王派の中心人物。
昭和18年(1943年)に創建。
御利益は文武両道・勝負運・厄除け
どうでしたか?
格式が高い神社ですが、福井の人でも
意外に知られていない神社です。
場所は福井県庁の西側、
中央公園に隣接しています。
近くの神明神社、
佐佳枝廼社は賑やかですが、
福井神社は人もまばら
ひっそりとしています。
ちなみに神明神社や佐佳枝廼社は
近代格式でいえば「県社」です。
故に、もっと福井神社は
脚光を浴びてもいいのでは?
場所も神明神社と佐佳枝廼社の中間点。
導線を整備すれば、
三社参りとして御利益があり、
賑やかになるのでは、
と勝手に思っています。
何せ、祭神は福井の偉人
「松平春嶽公」ですから。
福井の人はもっと春嶽公を知り、
敬う心を持つことが
郷土の誇りにつながると思います。
橋本左内には力を入れていますが、
その主君である松平春嶽公も
もっと広く伝える必要がありますね。
郷土の歴史を知ることは
その土地を愛することにつながります。
今日は三社参りをして、
福井の歴史に触れた有り難い一日でした。