2021年8月16日(月曜日)
動物も戦争の犠牲に。2021:08:16:10:14:53
平和の大切さを語り継ぐべき話第二弾。
8月16日は東京上野動物園にとって
特別な日になります。
昨日の読売新聞コラムより一部抜粋。
1943年の8月16日、東京都の高官が
猛獣の処分を命じた。
空襲に備え、猛獣が逃げ出す事態を
避けようとしたと言われる。
飼育課長を務めた小森厚さんの著書
『もう一つの上野動物園史』
(丸善ライブラリー) によると、
翌日からクマ、ライオン、
ヒョウ、トラなどが毒殺され、
ゾウに至ってはすぐに終わらなかった。
敏感で毒の入るものは食べないため、
エサを絶つ餓死の措置が取られた。
3頭のうち最後のゾウの死は
絶食を始めてから30日目だったという。
さらにこの像には追加の話もあります。
当時の飼育員だった菅谷さんの話から。
「象に絶食を命じてから
1週間というものは、
ぼんやりしていました。
像のトンキーは私を見ると前足を折って
鼻を高く上げるのです。
今まで芸をすれば食べ物をやったので、
芸をして見せたのです。
これには本当にまいってしまいました。
絶食してから10日も経つと
芸をしなくなったのです。
身体もだるく、大儀だったのでしょう。
それから一番困ったことは、
私が部屋に入ると、私の一挙一動を
じっと見て目を離さないことでした。
いつか餌をくれるとでも
おもったのでしょうか。」
このような状況は上野動物園だけでなく
国内外で同じことがあったそうです。
人命優先とはいえ、心に痛みが残ります。
戦争は誰も幸せになどせず、
悲しみや苦しみを残すのみ。
本来、命に重いも軽いもなく、
全てが大切なものです。
今一度平和のありがたさと
命の大切さについて考える
一日としたいですね。